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IADLの執行部会議で、福島の汚染水放出を非難する決議が採択されました

フクシマの原発汚染水の海洋放出に関するIADL声明


日本政府は、福島原子力発電所内に保管されている放射性物質のトリチウムを含む汚染水を海洋放出することを決定した。この決定は国の内外から強い批判を浴びており、直ちに撤回することを求める。

汚染水に含まれるトリチウムの安全性を保障する科学的見解がなく、それ以外の放射性物質が含まれていることも明らかになっており、汚染水の海洋放出による人体や環境への被害は避けられない。

汚染水の処理について、国内では福島県の漁業関係者も強く放出に反対しており、 中国と韓国からも海水放出については、強い反発を招いている。海洋は日本だけのものでない。

汚染水は、2011年の福島の原発事故によって発生したものであり、日本国政府と東京電力は、放射能被害についての責任を認めようとせず、日本国内でも未だに多くの訴訟が行われている。 

原子力発電は、国際的には、1950年代にアイゼンハワー大統領の「平和のための原子力」というスローガンの下、NPT条約やIAEAにより、エネルギー確保のために促進すべき存在とされ、国際法上は未だに合法的な存在である。

しかし、福島では、住民に多くの放射能被害犠牲者を出し、未だに家に戻れない避難民も多くいる。原子炉内のデブリの取り出し方法や、核廃棄物の最終処理方法も、未だに決まっておらず、人体と環境に取り返しのつかない被害を与えるものである。


IADLは、原子力のもつ放射能被害を起こさない立場から、国連で個人の健康な環境を享受できる権利を確立し、核兵器のみならず、原子力発電を国際法上違法とできるよう国際的規制に向けて全力を挙げる決意である。


2021年4月25日



IADL Statement on Release of Contaminated Water from Fukushima Nuclear Power Plant to the Pacific Ocean


The Japanese government has decided to release contaminated water containing tritium, a radioactive substance, stored in the Fukushima nuclear power plant into the ocean. This decision has been strongly criticized both inside and outside the country, and we call for its immediate withdrawal.


There is no scientific opinion that guarantees the safety of the tritium contained in the contaminated water, and it is also clear that other radioactive substances are contained in the water, so the damage to human health and the environment caused by the release of contaminated water into the ocean is inevitable.


In Japan, fishermen in Fukushima Prefecture are strongly opposed to the release of contaminated water, and China and South Korea are also strongly opposed to the release of contaminated water into the sea. The oceans do not belong to Japan alone.


The contaminated water was caused by the Fukushima nuclear accident in 2011, and the Japanese government and TEPCO (Tokyo Electric Power Co. Inc.) have refused to accept responsibility for the radiation damage, and many lawsuits are still being filed in Japan. 


Internationally, in the 1950s, under the slogan of "Nuclear Power for Peace" promoted by US President Eisenhower, the NPT treaty and the IAEA stated that nuclear power generation should be promoted to secure energy, and it is still legal under international law.

However, Fukushima has caused many radiation victims among its residents, and there are still many evacuees who cannot return to their homes. The method of removing the debris from the reactors and the final disposal of the nuclear waste has not yet been decided, and it will cause irreparable damage to the human body and the environment.


The IADL is determined to do its utmost to establish the right of individuals to enjoy a healthy environment at the United Nations from the standpoint of not causing radiation damage by nuclear power, and to work for international regulation so that not only nuclear weapons but also nuclear power generation can be made illegal under international law.


April 25, 2021


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